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執筆者の写真西留安雄

授業備品 NO.151(2021.1.4)「研究発表会の持ち方を考えよう」佐喜浜小竹村校長寄稿

PDF版(クリックで表示されます。)


 秋は、「実りの秋」であり、学習に最適な季節である。そこで各校の授業研究発表会があちらこちらで行われている。この中には、自主発表会もあるが、大半は各教育委員会や各研究所等が中心となって、各学校の協力 を得て開催されているものが多い。それらが、新しい教育の普及や教育力向上、人材育成等に大きな成果を挙 げている事については、疑いの余地もない。各関係者のご努力に頭が下がるばかりである。  ただ私には2つの疑問がある。さらに効果的な授業研究会になるのではないかと考えていることがある。私 自身にまだまだ教育に熱を感じている力が残っている今、それを記しておくことにした。  まず1つ目は、研究会開催のあり方である。今年もある県では下記のような半日日程の研究会が多い。

<図表はPDFを参照してください>  私は、これを以下のようにすれば、さらにアクティブで参加者も研究校も主体的対話的深い学びにつながる 授業研究会になるのではないかと考える。(下記の時間設定は、1つの目安である。) <図表はPDFを参照してください>

 この案は、西留先生が来校された時の本校や「高知授業づくり研究会」の各校の校内研究会をヒントに考えさせてものである。このタイムスケジュールの良さは以下の6つにまとめられる。


(1)授業を1担任に任さない。全員が行うので、不公平感がない。

(2)全校で取り組んでいることが実感できるし、それが内外に伝わる。  「チーム学校の構築につながる」

(3)参観者が多くの先生方の授業に触れられ、その良さを吸収できる。    ※5校時目はコロナ禍でも、参観者が密にならないので、生の授業が見られる。

    6校時目はリモートの可能性が残る。 (4)「子どもたちへのことば」を記載することで、子どもたちの学びへの意識が高まる。 (5)フリートーキングタイムの設定で参加された先生たちが自由に情報交換できる。

(6)授業検討会がないので、主催者の事前準備も少なくなり、負担軽減となる。

    主催する先生方の「働き型改革」につながる。


 5校時目の公開授業には西留先生ご提案の「板書型指導案」の使用が必要です。指導案に多くの時間を要するとなると、実践校の先生方の負担が大きく実現は難しくなる。ただし 6 校時の指導案は、講師の先生の推奨 される形式での指導案作成が必要であろうが、制約がなければ「板書型指導案」でよいと思う。  2つ目の提案は、「高知県ベーシックガイドブック」の「よい授業の5つの普遍的要素」については、どの研 究会であっても常に検証していく事が大事ではないか、という点である。「ねらいを明確に」「何をどのように 学ぶかがはっきりわかる」「児童主体的・全員活躍型」「友だちと学び合い深め合う」「達成感がある」この 5 点 は、どの教科研究であってもどの講師であっても必ず「授業参観シート」の評価項目に入れてほしい。なぜな ら、高知の先生たちには高知県教育委員会が進めている授業スタイルをいつも意識した授業を行わなくてはい けないと思うからである。

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