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初期の学習過程スタンダードをマスターした子供や教師は、令和3年度より「進化型の学習過程スタンダード」の習得に入っていただきたい。特長は、全子供の作業や話し合い活動が多いことだ。
1 キーワード作成
授業前もしくは授業に入ってすぐに今日学ぶ場面のキーワードを個人または、ペア・班等で相談して決める。このキーワードは、見通しや考察時のヒントにもなるので大事にしたい。数量は問わないが、あまり多いと視点がぼやけて使えない場合がある。初期のスタンダードは、教師側から提示している。進化型は、子供が作成することに移るが教師側からの提示があってもよい。キーワードは、3回の旅(見通し・考察・まとめ)をする。
①問題提示 → ②気づき(問いをもつ) →
2 教科リーダーによる気付きの発表
学習過程スタンダードでは、気付き(分かっていること・聞かれていること・単位)を丁寧に行っていた。ある程度理解できるようになると、進化型では一回一回の教科で気付きを発表する必要はなく、教科リーダーがまとめて発表をするようにしている。時間の短縮と教科リーダーの役割を高めることがねらいである。なお、教科リーダーが行うことになるが、この場合でも隣や班で相談してから教科リーダーが発表することは必須である。
→ ③課題設定 → ④見通し(問いの共有) → ⑤自力解決→
3 3人グループの班活動
学習過程スタンダードでは、4人組で情報交換を行っていた。進化型学習過程スタンダードでは、3人組とした。4人であれば、必ず見ている子が出てくると考えたからだ。3人であれば、全員が話すことになる。より少なくなることで、気軽に話せるようになる。一人から3人班、9人班と連続性をもたせ、情報交換や考察まで行うようにする。机の配置もしやすく近所の3人班が行うことになる。まずは、試していただきたい。なお、これまでにありがちな班の代表が発表することは、たくさんの班ができるため難しくなる。発表は、中グループ班が担うことになる。
→ ⑥集団解決 →
4 中グループでの短冊の出し合い(考察)+班の考えの創意の短冊を各班から2~3枚(ピンク用紙)出す。
①個人で付箋詩に自分の考えを書き、それをもとにペアや班活動で情報交換をする。
②その後、9~10人位の中グループでキーワードをもとに意見のグルーピングを行う。全体考察と同じように行うので、少ない人数で考察を行うことができる。大ホワイトボードに、9人の付箋詩を貼り、矢印やグルーピングを行う。中グループの話し合いは、別名、ゼミナール形式とも言う。その大ホワイトボードには、学習課題や黒板のキーワードと同じものが記述され貼ってあることが条件である。
③その話し合いの中で、中グループの創意の意見をピンク色の短冊2~3枚に書く。
④その後、全員でワールドカフェを行い各自がメモを取る。班に帰り、ピンク色の付箋紙やノートの加除訂正を行う。
5 全体会での考察(中グループからの代表の短冊を使用した考察)
⑤の1 各班から出されたピンク色の短冊を前の黒板に集め、課題解決につながるための構造化を教科リーダーもしくは、ピンク色の付箋を出した代表者数名で構造化を図る。その後、教科リーダーがキーワードと関連づけ考察した内容を発表する。(新方式)
⑤の2 各班から出されたピンク色の短冊を前の黒板に集め、担当者が構造化を図る。その後、全員でもう一度課題を読む。さらに、構造化されたピンク色の付箋紙を見て「気付き」を全員による挙手・指名・発表形式で課題解決を行う。(従来型)
6 3色マーカーによる考察
①ホワイトボード(孫カードあり)に3色マーカーを引き、それを集結して全員で考察を行う。
→ ⑦まとめ → ⑧振り返り
(*まとめと振り返りは、一人の発表より全員による発表とする。
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