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●説明文を書くノート(記述式問題への普段からの対処)
文章題の立式はできるが、式の意味を説明することが難しい子供がいる。記述式問題の正答率が悪い原因の多くは、授業で「説明」を重視していないことに行き着く。
問題文から自分が立式した式について、その根拠や理由を明らかに説明できる子供を一人でも増やすための手立ての具体的例を高知県A小の実践から示す。
〇高知県A小の「説明」を重視する指導
このノートは、普段からの指導が出来ているから書くことができていると思う。「説明」の仕方が教室内に貼ってあることや、ノートに説明モデルが書いてあることは必須なことである。
自分が書いた説明が正しいかどうかを子供に気づかせるには、どんな説明の書き方がよいかを指導しておくことが重要である。
A小では、説明をかくための具体例を子供たちに示してある。
◎上手に説明をする(書く)ための指導のポイント
①言葉の式から説明に必要な言葉を選ぶ。
②計算の順じょに従って、説明を書く。その際、「まず」「次に」「そして」などの順じょを表す言葉を使う。
③キーワードを入れる。
●ぶらぶらメモタイム
「ぶらぶらタイム」は子供が主体的な学び上で必須なことである。だが、ただぶらぶらしていることに課題があることに気付いた。その解決のための「ぶらぶらメモタイム」を提案したい。話の聞き方とメモの仕方である。
①大事な言葉(キーワード)に着目して聞く。その後、短い言葉で書く。見出しをつける。
②順序や理由を表す言葉に気をつけて聞く。話の順序を表す言葉「まず 次に それから 最後に」。理由を述べるときに使う言葉「なぜかというと」「だから」「そのわけは ~からです」。
③話の内容をイメージしながら聞く。その後、記号や図や絵などを使って書く。
④話し手の方を見ながら聞く。
普段からペアやグループ学習等で書いたメモをお互いに見せ合う機会を作るとよい。それぞれのメモで工夫したところや改善点を話し合う交流の場を設定することにより、自分のメモを書き直したり書き足したりすることが出来るようになる。
メモの仕方は小4年の国語で取り上げているくらいだ。教科の内容を指導することも重要だが、地道なメモの仕方を全教科で指導することが重要である。
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