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●問題⑶ 【ゆうとさんの説明】 小算-3 Bセットのカップケーキ7個分の値段を,【くるみさんの考え】の中の 「1470÷3」で求めることができるわけについて考えます。そのわけを 【ゆうとさんの説明】と同じように,言葉と数を使って書きましょう。
A(3)(例)1列のカップケーキが7個ずつ3列あります。3列の値段が1470円なので,1470を3等分すれば1列に並んでいるカップケーキ7個分の値段を求めることができるからです。
*授業でのキーワードは、「値段、等分、個分」と考えられる。
●問題⑷ 180mL が30mL の何倍かをどのように求めたのかがわかるようにして,飲み物の量の求め方を式や言葉を使って書きましょう。また,答えも書きましょう。
A(4)【求め方】(例)果じゅうの量は,180÷30=6で,6倍になっています。果じゅうの量が6倍になると飲み物の量も6倍になるので,飲み物の量は,100×6=600で,600mLになります。
【答え】600(mL)
*授業でのキーワードは、「果じゅうの量、飲み物の量、倍」と考えられる。
●問題⑷ 交流会の遊びの決め方として,別の意見が出ました。
【あかりさんの求め方】をもとにして,かくれんぼのポイント数を求めると,何ポイントになりますか。 1年生と6年生のそれぞれのポイント数の求め方がわかるようにして, かくれんぼのポイント数の求め方を式や言葉を使って書きましょう。また, 答えも書きましょう。
A(4)【求め方】(例)かくれんぼを希望している人数は,1年生が14人,6年生が8人 なので,かくれんぼのポイント数は,10×14+5×8=180で,180 ポイントです。
【答え】180(ポイント)
*授業でのキーワードは、「人数、ポイント数、希望数」と考えられる。
●問題(1)はなこさんたちは,1辺が5cm の正三角形をかこうとしています。
かこうとした正三角形をかくには,どちらの命令を直すとよいですか。下のアとイから選んで,その記号を書きましょう。また,その選んだ命令を,言葉と数を使って,正しい命令に書き直しましょう。
A【正しい命令】(例)左に120°回転する。
*授業でのキーワードは、「左、回転、命令」と考えられる。
●算数の問題の分析と今後取り組む方法
新指導要領が求める「主体的・対話的で深い学び」の趣旨が色濃く反映された問題であった。特に、算数に限らず各教科で会話文や図、イラストが多用されており、つけるべき力がついているかを測っていたと思われる。
1月の大学入学共通テストの平均点を思いだそう。数学Ⅰ・Aで37.96点。過去最低点であった。共通テストでなぜ点が取れないかを考えてみた。すると、共通テストと全国学テとの関連があることに気付いた。
全国学テの算数・数学の問題は、思考力・判断力・表現力が問われる出題傾向となっている。その問題に対応した授業が追いついていないことが分かる。従来の暗記中心の学習をしているだけでは得点はとれない。だから共通テストが最低点の理由が分かる。時代が大きく変化している今日、授業が変わっていない。学校に新学習指導要領に対応できる学びが確立しきれていないのが原因だと思う。では、今後取り組む方法について小学校の算数の問題から考えてみた。
①学習スタンダード(西留安雄の教育実践)の中にある、授業の「キーワード」を毎時間、洗い出し、それを何回も使うことが重要だ。「キーワード」は、授業を進める上でとても大きな位置を占める。
②算数の問題には、「図、式、言葉」で対応することが当然だ。これまでの式と答えだけでは、答えを導き出す理由を述べることにはつながらない。文章題には、必ず、解き方の説明を書くという癖をつけたい。
③ノートの使い方を工夫するとよい。授業備品181号を参考にされるとよい。ノートの上の方に問題を書く。その次に「式」を書く。一番下の「答」を書く。真ん中には、言葉を順序よく使い、説明を書いていく。ノートの名前を「算数探求ノート」とするとよい。ワークシートだけでは、思考力や表現力はつかないのは確かだ。
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