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  • 執筆者の写真西留安雄

授業備品 NO.183(2022.5.1)「子供全員に活躍の機会と自信を持たせる」

更新日:2022年8月12日

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 ニュージーランドのアンダーソン首相のインタビューをA紙で読んだ。その記事の中で、とても参考になる意見を見つけた。アンダーソン氏は2017年、37歳の若さで首相に就き、翌年に産休を取得。働く女性リーダーとして世界から注目。国は違うが、首相になり翌年に産休を取る、このことに考えさせられた。仕事と私生活を上手にリンクさせている。これが世界の常識かもしれない。学校や授業の常識は何かを、自らに問うとよい。

「世界経済フォーラム(WEF)の昨年の男女格差報告書では、NZが156カ国中4位だったのに対し、日本は120位。アーダーン氏は女性が活躍できる社会を築くには、リーダーたちが「女性を抜擢(ばってき)し、前に踏み出せるようにすることが大切だ。若い女性が自信を持てるようになるまで続けなければならない」と話した。」

 この記事を読み新学習指導要領と重なっていることを発見した。「子供全員が活躍する授業を築くには、教師たちが「学習リーダーを抜擢(ばってき)し、前に踏み出せるようにすることが大切だ。子ども達が授業で自信を持てるようになるまで続けなければならない」。この理念が授業に当てはまると思う。このことに邁進すれば授業は変わる。


●次期、高校教科書は、共通テストを意識か?

 「共通テスト」の傾向に合わせ、資料を読み解いて考えたり、異なる複数の文書を比較したりする学びが教科書に盛り込まれている。出版社の知り合いに教科書の記述が大きく変わってきたのはなぜか聞いてみた。思っていた通りの答えが返ってきた。

 「共通テスト(全国学テ)では、資料から読み解く問題が多く出題されている。だから新教科書もそれに沿った記述が多くなることは確かだ。とにかく共通テストを強く意識した教科書となっていることだ。これまでの覚えるための教科書ではない。新しい高校の教科書は、共通テストを意識しているとも思われる。」

アクティブ・ラーニングが色濃く出されている新学習指導要領が本格的にスタートする「高校改革」と「入試改革」の象徴である「共通テスト」が同時に変わるタイミングに合わせた教科書の改訂。高校教師の多くは、入試の問題の変化を意識すると思う。いわゆる「探究型」の授業をせざるを得ない環境に高等学校がなっていく。

入試問題の変化に対応する授業。すなわち、「読み解く」を全教科の中で行う学習スタンダード型の授業になるのは確かだ。

 高等学校でも全員活躍型の授業を見てきた。学習リーダーの育成までには至っていないが、話し合い活動や作業の多い授業が増えてきた。問題は、生徒自身が自分たちで授業を創っていくことに教師が待てるかどうかだ。手っ取り早く学習内容を教えるこれまでの授業方法だけには戻って欲しくない。


●普段の授業が基盤(算数で重要視しているだろうか)

 ここ数年、全国学テで算数の統計の問題が出ている。日本より早い二ユージーランドでは、教科書に書いてあるデータをもとにする学習だけでなく、子供自身のデータを利用していることが行われていると聞く。興味・関心を持たせるためだろう。令和4年の算数の問題が参考になる。


令和4年の算数の問題

6年生のまなみさんの学級では,みんながもっと仲良くなるために,お楽しみ会をすることにしました。

【まなみさんの考え】をもとにすると,どのグラフを見ればよいですか。 また,どの遊びに決まりますか。 グラフを左のアからウまでの中から1つ選んで,その記号を書きましょう。また,遊びを下の5つの中から1つ選んで,書きましょう。

{輪投げ  かくれんぼ  なぞなぞ  縄とび  紙飛行機}


 学習指導要領にも「統計」を位置づけた記述がある。子供たちがこの「統計」を普段から学習していれば、社会生活から出てくる課題を解決できると思う。これまでの式や答えを出す算数や数学だけでは、変化の社会をのり切っていけない。人に説明をする方法はどうせればよいか。こうしたことが授業に求めていると思う。子供たち同士、仲間に分からないことは聞く、教える、普段の授業がそうなっているだろうか。

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