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A予備校の案内紙より
「数年後には皆さん自身が取り組むべき課題、解決すべき課題は、目の前に存在し続ける可能性が高いといってよいでしょう。従来の「過去の知識を頭に入れる」という教育のスタイルでは、これからの課題を解決できる人材を育てることができません。そのためには、教育そのものを変えなければなりません。それが入試改革の根本にあります。次世代に求められる力は、かつての、言われたことをする力ではなく「新しく価値をつくる力」です。このように、人が社会から求められている力は大きく変わっているのに、肝心の「教育」はほとんど変わっていません。」
「プレゼン」と「対話」という2つのコミュニケーションを取り入れたまったく新しい塾。驚かれるかもしれませんが、スクールで実際に説明を行うのは、先生ではなく生徒。映像授業を見て学習した内容を、メンバー(生徒)がトレーナー(講師)にプレゼンし、質疑応答を繰り返します。自分の頭でしっかりと考えて、言葉を絞り出す。そうすると、理解が驚くほど深まる。定着する。対話を重視するA塾は、指導者から問題の「答え」を教えることは、ほとんどありません。代わりに、生徒自身に気づきを与える「対話」がそこにはあります。自ら考え「気づく」ことの喜びが、学習に対するモチベーションにつながること、将来につながる主体性を育むことになると思います。」
B予備校の案内紙より
「授業をしない」
「 授業は「わかる」だけ、それだけでは力がつかない。
授業を受けただけではテストをしても正解は出せない。多くの生徒は授業を受けっぱなし。勉強は授業ではなく、復習で「やってみる」「できる」の段階が重要なのです。 ※ 学び方を身につける方法を知らない生徒に授業をしても意味がない!」。
私は、予備校独自のこれまでの取り組みからこうした考えや形態が出てきたと思う。なお、「授業をしない」ことを「セルフ授業」と重ねた。街角で見つけた2つの予備校の案内板がずっと気になっていた。賛同する面があったからだ。みなさんは、この2つの予備校から何を感じるだろうか。私はこの2つの予備校の共通点は、授業は子供たちが創っていくことだと思う。これまでの知識注入型の予備校は、生きていく上での課題を解決していくことは出来ないばかりか、学力も身につかないと判断していると思う。A塾のように「プレゼン」を生徒に多くさせ、指導者(学校では仲間)と「対話」をすると学習の理解も早まる。私たちの学習スタンダードと同じである。
B予備校の「まだ、授業をうけていますか」は、私たちの授業に問いかけている。それは、授業を子供たちに受けさせるという考えが強いからだ。授業が講義調となり、教師がたくさん教えるための言葉が出た(出している)と思う。私は、いまだに教師中心型の授業を変えきれない(変えられない)ことに危機感を持つ。学習指導要領も子供が主体的な授業への転換を求めている。これまでの授業の価値にとらわれず、新たな授業スタイルに挑戦していただきたい。
*参考文献 ℤ回グループ・大学受験ディアロHP、武田塾HP
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