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  • 執筆者の写真西留安雄

授業備品 NO.196(2022.9.20)任せる、認める、考えさせる

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 ある県の高等学校の部活動の実践を知った。大人の指示、命令では子供が思考停止に陥るとのことだ。まず、部室の清掃から始めたようだ。清掃をすることを命じることは簡単。だがそれを言うことに封印。子供たちが自主的に動き出すのを我慢強く待ったようだ。

トップダウンだと、指示、命令、思考停止となる。そこで、ボトムアップ方式をとった。指導者の任せる、認める、考えさせるが重要と考えたからだ。子供が主体的、創造的、積極的に行動していくのが特徴である。

 このボトムアップ方式は、米国の企業の9割近くがボトムアップ方式を活用してことを見習ったようだ。ビジネスの世界で生き残るためには、トップのパワーに頼るより、底辺(ボトム)から多様な意見を吸い上げ新しい活力を引き出していく方がはるかに効率的だと指摘している。その考えを生かし部活動の全体練習も週に2回。オフ日の過ごし方も自主性に委ねたようだ。子供から「週に2回の練習じゃ少ない」「選手がメンバーを決めるのでは勝てない」。こうした声が子供から上がったが、指導者は、ボトムアップ方式を貫いた。

大会の開催中は、選手たちが宿舎でミーティングを重ねプランを立てて戦い抜いた。それがターニングポイントになったと。この指導者の考え方は、箱根駅伝で優勝した監督の言葉と重なった。

 授業も同じではないか。教師が目立つトップダウン方式の授業では一部の子供しか活躍できない。教師ではなく、子供が主体的に授業を創るボトムアップ方式に授業へ転換するとよい。


 トップダウン型の課題

 アクティブ・ラーニングも米国発だから日本の企業の統治方法を考えてみた。日本は、トップダウン型の企業がまだまだ多いようだ。現在の社会の厳しい状況が続くのもそうしたことから理解できる。中々社会が変わらない。学校改革もまだまだだと思う。知識中心型の授業が多く、子供が「知恵」を働かせるまでには至っていない。


これからの学校

 国際社会が動いている。激動のAI時代に対応するために、2020年度から学習指導要領に「アクティブ・ラーニング」が入ってきた。国はこうしたことに大きく舵を切った。私たちは、学習指導要領が変わる前から、教師主導から子供自身が創る授業の重要性に気付いていた。そこで、授業で子どもが具体的に動く「学習スタンダード」を開発した。実践校では、学び方を学ぶ子供の姿がある。一斉学習では見られなかった子供たちみんなが活躍する授業も多くなった。多くの教師が子供ファーストの考え方で、任せる、認める、考えさせる授業となったからだ。学テの結果もついてきている。


振り返りに「質問をする」ことを追加

 私は、米国の東海岸の学校に派遣された経験がある。そこで忘れられないことがある。私が日本から来たことを言うと子供たちが一斉に質問をしてきた。この質問力に驚いた。考えて見よう。私たちの学校で、「質問をする」子供たちがどのくらいいるだろうか。ここが外国との差だと思う。ワクワク感が止まらない授業をしていればよいが、ただ聞かせる授業をしてこなかっただろうか。一方通行の授業では、子供たちに多くの感動は伝わらないし、質問もしてこないと思う。

 外国の学校に学び、どんどん質問をする子供を育てよう。そのためには、「振り返り」に「質問をしたいこと」を加え書くように指導しよう。今日の授業で①学んだこと②もっと考えたいこと③知りたいことに加え、④「質問したいこと」を加えよう。そうすれば、質問すること(自分の考えを広げる)ことをためらわなくなると思う。


「今日の授業で、最も印象に残ったシーンを3つ書こう」

 子供たちが子供協議会を通して、「授業がどうだったか」を振り返ることも当たり前のように行われるようになった。子供たちのボトムアップ型の授業改革が出来るようになったからだ。ただ、これまでの子供協議会をみると「成果・課題・改善策」に特化したものが多い。マンネリ化も見える。そこで、一つの改善策がある。「今日の授業で、最も印象に残ったシーンを3つ書こう」ではどうだろうか。なぜそのシーンが印象に残った理由を話し合えれば、話し合いが深まると思う。これは、大人も同じだ。研究協議会でこの事項で話し合うと案外スーット意見交換がしやすくなるのではないだろうか。

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