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執筆者の写真西留安雄

授業備品 NO.205(2022.11.29)スタンダードの確認

更新日:2023年8月29日

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スタンダード授業のすばらしさを再確認

 (記:高知 佐喜浜小 竹村)


第3回 高知授業づくり研究会 自主研修会 IN 越知町 に参加して

「予想していた通り、期待通りの研修会であった。」

 竹内満校長先生を中心に日々授業改善への研鑽を積まれている越知小中のスタンダード授業へのおもいとスタンダード授業のパイオニアである西留先生のねらい通りのスタイルで、さらに進化する学びの姿を見せていただいたという印象である。タブレットの効果的な活用方法の研究にも拘った、令和の日本型教育の姿を、ここに見た気がした。子どもの未来をしっかりと保証する越知町の力が、この日の授業風景で表されていたと感じた。地域学校行政が一体となって、スタンダード授業を推進できていることにも感動した。

 さて、次年度はこの研修会初の高知県東部地区での開催である。この日越知小に参加して、ますますハードルが高くなった気がして、足腰が竦んでしまった感はぬぐえないが、もうスタートの引き金は引かれている。ここまではできなくとも、それなりにはできるはずである。幸いにして、現在、高知県東部地域で本校のようにスタンダード授業について研究実践している学校は少ないし、何より子どもたちと先生方との信頼関係は作られている。子どもの学びを保証し、伸ばしていくという願いを持ち続ければ、必ずできる。そう信じて来年の自主研修会をチーム佐喜浜で迎えたい。


★スタンダード授業があってよかった!【佐喜浜小学校 発表から抜粋】

〜私は4年前までは、中学校の体育教師でした。〜

 小学校への赴任が決まったときは、「どうしようか」「できるだろうか」と大変不安に思いました。1年目は特別支援学級を担任しました。2年目3年目は、1年生と2年生が単級でしたので、私は1年生担任を2年続けて行いました。それでも、大変でした。

 そして、今年は1.2年生の複式担任です。毎日がさらに大変です。小学校教師として特別支援学級1年、1年生担任を2年間、計3年間しか受け持った経験しかない私が、複式学級の授業をどのようにすすめていけばよいのか、困りましたが、本校にはスタンダード学習がありました。これは授業をすすめていく上で、とてもたよりになりました。

 スタンダード学習ができるようになると、子どもたちも「先生みたいで楽しい」「考えるのが楽しい」と言ってくれます。また指導者は、支援の必要な児童へのサポートの時間を増やすことができます。学力差の大きい1・2年生ですが、これによって効率的に授業時間を使えます。(K教諭の発表から)


〜私は今年度初めて複式学級の担任をしています。〜

 赴任当初は不安がいっぱいでした。また、私自身、複式学級の授業は渡りを繰り返す大変忙しいイメージがありました。「自分でつとまるだろうか。」「やっていけるかな。」と悩んだこともありました。しかし、学校にはスタンダード学習があり、特に4年生はそのスタイルが身についていました。

 子どもたちに助けられ、異学年の学習が同時に進められる見通しができました。私は、4月早々から、この佐喜浜スタンダード学習を授業に取り入れました。それによって、複式担任という不安も解消され、スムーズに授業をすすめていくことができました。スタンダード学習があったおかげで救われました。そして、この学習スタイルをもとにして子どもたちを伸ばしていきたいと強く思い,実践を積んでいます。

 今私が困っていることは、基礎学力の定着に課題がある子どもに対してどのような手立てや工夫をすればよいのかということと、子どもが考えを出し合って、深まりのある授業にしていくためのその手立てや工夫の仕方です。それから特に今不安なのが、今後スタンダード学習に取り組んでいない学校に勤務した場合、スタンダード学習を生かせることができるかです。(K講師の発表から)


 佐喜浜小では、授業改善に向かい、チャレンジを続けている。スタンダード授業は、本校の遺産として受け継がれ、子どもたちの学びの柱として根付いている。これは、上記のように初めて複式学級を担任した先生方の声からもうかがえる。また、毎日の子どもたちの授業の様子を見ていただければわかってもらえると思う。児童主体全員参加型の授業を追求し続けている佐喜浜小。令和5年12月2日 高知の東端の室戸・佐喜浜小にみなさんどうぞ!



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