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  • 執筆者の写真西留安雄

授業備品 NO.217(2023.3.11)日本新たな学び研究開発ネットワークin東京

更新日:2023年8月29日

PDF版(クリックで表示されます。)


「第1回東京セミナー報告書」 ~発足式・第1回東京セミナー開催〜


 令和5年3月4日、出版社ぎょうせい本社にて「日本新たな学び研究開発ネットワーク」の発足式及び第1回東京セミナーが開催された。


設立の目的

 本会は西留安雄先生ご指導のもと、児童が主体的に学ぶ「学習スタンダード」の実践をしている学校が中心となって「株式会社ぎょうせい」のサポートのもと設立された研究会である。学校種や行政枠にとらわれない緩やかなネットワークを展開し、実践的、人的交流を通して、子どもたちの主体的で対話的な学びの構築を追究し、さらに進化発展させることを目的として設立された。


第1部 発足式

 第1部の発足式では、武内右典副会長からのネットワーク立ち上げの趣旨説明と竹内満副会長の規約役員提案があり、参加者全会一致で承認された。

 また西留安雄会長は挨拶のなかで、(1)児童生徒が主体となって学ぶ学校を目指して10年以上現場で地道に実践を重ねてきたこと。(2)これをさらに進化発展させるために全国の学校をつなぐネットワークとして東京セミナーを設立したこと。(3)私たちが目指すのは、授業改善ではなく授業改革。時代がやっと追いついてくれた今さらに進化と発展のある授業改革が可能である旨を語ってくれた。


第2部 第1回東京セミナー

 今回の東京セミナーには東京都、神奈川県、沖縄県など8県から36名が参加。第2部「第1回東京セミナー」は、各校の実践交流の場となった。子どもたちの学習と同じように、参加者全員活躍、全員発言の会は大変盛り上がった。

 今回は、その中から幼稚園、小学校、中学校での3つの実践発表を紹介する。

【神奈川県横須賀市立長沢中学校】 

 長沢中は、校長、研究主任を含めて4名での発表。若い先生方が自由闊達に教育実践に取り組める学校であることが感じられた。 

 長沢中は、「学習スタンダード」に取り組んで4年。数学科での異学年での授業実践など教員の柔軟で自由な発想で授業実践が行われている。そして、生徒たちの活躍の場が授業を超えて学校生活全般に発揮されているというお話が興味深かった。子どもたちが授業で考えたお弁当メニューが実際にスーパーで販売されるなど学校外での活躍も多くなってきたとのこと。

 スタンダードで学び方を習得した子どもたちは、自ら行動する力を身に付ける。子どもたちが主体的に学ぶ姿に刺激を受けた教員はより柔軟で自由な発想で授業を考えることができるようになるのだなと再確認することができた。「学習スタンダード」が中学校にもっと広がってほしいと願う。

【熊本県荒尾市立万田小学校】 

 荒尾市は全小中学校で「学習スタンダード」に取り組んでおり、市全体で児童生徒の学力向上を実現している。その荒尾市から万田小学校の発表を紹介する。万田小学校は校長と研究推進リーダーの2名での発表であった。

 まず校長からは「研究を推進するための私の役割」として、リーダーの提案を後押しすることを挙げられていた。 この学校の場合、見通しと手立て、ゴールイメージを明確に持っている研究推進リーダーがいるからこそ学校長は、後方支援、調整役としての役割を担ったように思う。学校経営者としてのマネジメント力を見習いたいと筆者は思った。

 さて、万田小の特色として挙げられるのは、何のためにどうやるのか教員が理解して取り組めるようになっていることである。例えば下の「資質能力の育成に関するイメージ」は「学習スタンダード」が教科領域の枠を超えて、学びを支える土台となっていることが理解しやすのではないだろうか。このようなリーダーからの提案のもと、教員は「学習スタンダード」の授業実践に手ごたえを感じ、児童は学び方を習得しながら主体的な学び手に育っている。

【東京都板橋区稚竹幼稚園】  

 最後に紹介するのは西留先生が園長を務められている幼稚園である。 西留先生は常々授業改革と働き方改革は両輪だとおっしゃっている。その西留先生が園長として管理している園からの報告は、「仕事暦」と呼ばれる行事計画表である。特筆すべきことは「仕事暦」には、「行事予定」と「作業開始日」「追加事項」の3項目があるところであろう。(1)行事予定:当初から決まっていた行事。(2)作業開始日:校務分掌の役割を遂行するために作業を開始する時期を明記。(3)追加事項:後から入ってきた行事を追記となっている。この中でも、「作業開始日」が設定されていることで、経験が浅くても、作業か開始日が見えているので計画的に準備をすることができるそうである。見通しをもって業務にあたれるようになり安心感があると話していた。今後取り入れていきたい事例である。

 教務主任が「園長先生は、園にいないことも多いが、いなくても業務が進んでいく手立てを考えて下さっている。ただ、こんなにたくさんの人が集まる偉い人だったとは。」とお話ししていた。園を離れて日本中の学校をご指導してくださっている西留先生もまた教育現場の経営者として自ら実践し、挑戦し続けている。


おわりに

 「学習スタンダード」は一律同じ事をしているように見えて、実は各校の状況によって変化している。また、実践を続けるほどに進化型スタンダードが各校で誕生している。

 「学習スタンダード」で授業・学校改革に取り組んでいる学校は子どもたちの変化を実感し、手ごたえをもって教育実践に取り組んでいることがわかった。また、どの学校でも、子どもたちの生活が落ち着き、協働性が生まれ学力の向上が見られたことは共通している。これらの変化が教職員の考え方働き方も変えていっていることは注目すべき点ではないだろうか。

 これからも全国の学校で地道に続けられ、成果を上げている教育実践を発信する場としてこのセミナーがより充実するネットワークの構築を目指していきましょう。

 文責 藤田 由紀子(広報・啓発担当)


【今後の予定】

 第2回開催予定日:令和5年8月5日(土)

 詳細は決定次第連絡します


 問い合わせ、ご質問等は下記へ


 広報担当 藤田由紀子(高知市立浦戸小学校)  連絡先: 088-842-2349 uado-e@city.kochi.lg.jp  事 務 局 株式会社ぎょうせい 出版事業部

       萩原和夫 03-6892-6535             Kazuo_Hagiwara@gyosei.co.jp        兼子智帆 03-6892-6538             Chiho_Kaneko@gyosei.co.jp


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