PDF版(クリックで表示されます。)
ホワイトボードの効果的な活用方法 7メソッド
高知県 佐喜浜小 竹村和男
ホワイトボードにそれぞれの考えを書き込み、それを学習者で共有し合うことは、当たり前に行われている。が、そこに書かれたことをなぞり読みをして、教師がまとめて、終わっていくような授業を多く見かける。ホワイトボードに各自の考えが示されているので、従来型の挙手➡指名➡発表型よりは、ずいぶんと良く、スタンダード型の授業に見える。しかし、子どもたちの思考は、ホワイトボードに書くことまでで終わっているように思われる。その後は今までの教師主導型に近い。
そこで、今回ホワイトボードに自分の考えを書いた後の、深め合いについて、佐喜浜小学校で行ってきた実践をもとに、いろいろなパターンを示してみた。これからスタンダード授業やセルフレッスン型の授業を行ってみようという先生方に参考にしていただければ幸いです。
1 ホワイトボードにアンダーライン
同じ所に赤線
質問したい所に青線
特に発見・納得した所に💮
2 ホワイトボード移動
似ている考えのホワイトボードをグルーピング
➡共通ワードをもとにタイトルを付ける
思考ツールの座標軸を使って、ポジショニング
3 ホワイトボード リレー発表
A B C D E のホワイトボードがあれば、AをBが発表 BがCを発表・・・
➡共通点をピックアップしてまとめへ
4 コメント挿入法
ホワイトボードに付せん紙に書いたコメントを張っていく。
課題解決について大事だと思われる個所のコメントにすることを事前に指導しておく。
5 課題に合うキーワードにマーキング(囲み線)
国語・・・説明文であれば要約・筆者の考え
物語文であれば、様子の移り変わりや登場人物の心情(変化)
算数・・・はかせ
社会・・・新しい展開➡工夫・努力➡おもい・ねがい
理科・・・予想に対する結果・考察
6 思考ツールミラミッド型の活用
課題に近い、ホワイトボードを上位に置く。
7 ホワイトボードとホワイトボードの関係を片矢印や両矢印や等号でつなぐ。
なぜそうつないだかの理由を、吹き出しに書かせて提示。
まだまだ、ホワイトボードの有効な活用方法は、多数あるでしょう。各学校で実践して、「これがよかった」というものがあれば、すぐに共有し合いましょう。よろしくお願いします。
Comments