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  • 執筆者の写真西留安雄

授業備品 NO.244(2024.1.2)動きのある授業の作り方

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 学習指導要領のアクティブラーニングは、これまでのような一方的な教育や指導を行う授業ではなく、子供が自ら能動的に考え、学習を進めていく教育法だ。具体的な学習方法として、グループによるディスカッションやディベート、グループワークなどを通じて知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験などを育成する方法がある。

 授業で子供たちが活き活きとしている時は、動きのある授業だ。教師から知識を教

わる、教え好きの教師の授業とは大きく異なる。教師が前面に出てくることはほとんどない。子供同士が、年齢を意識せず学ぶ。時には、上級生が下級生の相談役であり、指導役にもなる。学び方の「動き」のある授業の設定は、どの時間でも可能だ。




1 「立ち歩かない、私語禁止」等の授業の非常識 

 こうした「立ち歩かない、私語禁止」がなぜ常識となっていたのだろうか。また、この非常識が今でも残っている学校もある。これは、授業は教師がコントロールするという思い込みからきていると思う。知識を教えたい、教師の指導技術を披露したいという発想からきている。学習塾や予備校は、典型的な例である。短時間の中に知識を詰め込むために、子供を受け身にさせ「立ち歩かない、私語禁止」を徹底している。私たちは、こうしたことを非常意識だと受け止めた。授業で分からなければ仲間に早く聞きに行く。仲間に教える。これは人が生きていく上の方法の常識ともよく似ている。授業も同じなのだ。今後は、「立ち歩かない、私語禁止」を子供たちに強制しないようにしよう。子供たちが自然体で立ち歩く、必要な言葉は交わすことを授業常識としたい。    

          

2 グループワークが中心の動きのある授業

 教師からの座学中心の授業ではなく、子供たちが主体的に課題の追究のために仲間と話し合うような授業がよい。これまでのような教師側からの一方的な教育ではない。例に示すと次のような授業が考えられる。

①  体育科の時間の時のような動き 体育科では机をほぼ使わない。話を聞く時は、座るか立ったままだ。

②  開発された「動き方」の学びを生かす 動くラーニングを授業に取り入れる。


3 世界が開発した「動き方」ラーニング

 動きのある授業の実践は、日本が出遅れたと思う。世界では、100~200年以上前から行われている。

 動き方ラーニングは、「グループワーク」ともいえる。カタカナ文字が多いことに気付いていただきたい。

①  PBL(プロジェクト・ベースト・ラーニング)課題解決学習。

②  ジグソー 3人一組で異なる調べ方をして、A・B・Cの各グループに分かれ情報交換をする。

③  シンク・ペア・シェア(小グループ学習) ペア学習。さらに2から3グループを作り内容を報告し合う。

④  ディスカッション 与えられたテーマ課題に対してグループで話し合う。

⑤  ラウンドロビン グループ全員が持ち回りで意見を言う。

⑥  ピア・インストラクション ハーバードが開発。学生の理解度を図り議論し教え合う。学習とリンク。

⑦  ワールドカフェ 小グループで席替えを繰り返しながら、あたかも参加者全員が話し合うような手法。


4 開発した「動き方」ラーニング

 私たちは、多くの関係者と動き方ラーニングの学び合いを開発した。教師は、できるだけ授業に関わらず子どもの主体性を尊重する。聞くだけや座学だけの授業ではなく、子供が自ら学ぼうとする姿勢がポイントである。

①  跳びペア 隣とのペア学習は動かない。立って動いていくには「跳びペア」が有効。

②  聞きに行く、教え合う自力解決 分からないことは聞きに行く、教える。

③  大ホワイトボード 少人数や中グループで全員が考えをボード上に表明し、教科用語との構造化を図る。

④  班の説明に全員が聞きに行く 一人が挙手する方法し発表する方法の逆。一つの班に全員が聞きに行く。

⑤  挙手・指名・発表なし 出来るだけ子供が自発的に発する言葉がよい。

⑥  黒板を子供たちが使う 子供が出来るだけ使う板書に変えたい。学習リーダーがその中心となる。

⑦  予習型学び合い 反転授業ともいわれる。子供は予習をした上で、授業に臨む。

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