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全国の学校の例だが、校内研究発表会で「児童が司会・進行」「ねらいを発表」「自分たちの思いを発表」等、これまでの教師主体を変えている。全国的には難しいが、すでに実践校では行われている。
私たちは長い間、教師だけの発表会を行ってきており、子供の成長につながる発表を見落としていた。授業改革や教育改革も子供が参加してこそ可能となる。教師、大人主体の授業改革を至急見直すことが求められている。
1 児童が創る授業改革システム
①授業創り実行委員会(3年生以上)
3年生以上の授業改革の実行委員会である。ここが中心となり授業で取り組
理論等をまとめる。また、授業評価の方法や、研究発表会での仕方をまとめる
中央委員会だ。
②教科リーダー委員会(3年生以上) 各学級で教科毎の教科リーダーを選出し
授業の司会進行、リーダー授業台本、板書、教科用語の事前選出、教科内容の
事前学習等を行う。
③セルフ授業大会 全学級でセルフ授業を行い、全児童が集合し、各学級の振り返りを行う。年度初めは、転任してきた教師や1年生に「授業の進め方」を授業公開。
④学級力新聞 授業改善の基になっているのは学級力だ。毎月、学級力のアンケートを取り各学級の基盤を創る。
⑤ノートコンクール委員会 タブレットが進化しても、ノートづくりは重要である。
2 7リーダー(高知県越知小学校)
4年生が発案した。7教科の教科リーダーが集合し、授業の組み立てを行っていた。
教師が代休で休めるように教科リーダーが中心となり動いていた。話を聞くと、
「①クラゲチャート」を使って仲間に授業内容を伝えました。その内容は②資料をまず自分
が勉強し、仲間に配布する資料を作りました。③資料から分かったことをみんなに短
冊に書いてもらいました。④みんなで発表をし合いました。⑤いろいろな意見が出ま
した。⑥考察の時の中心の課題は、「伝統を守りながら新たな器づくり」です。⑦みんな発表をしてくれたので嬉しいです。⑧進行表を作りました(台本)。青色はみんながノートに書くこと。赤色は課題やリーダーが疑問に思いみんなに伝えること。緑はタイムスケジュール。茶色はみんなが発表しやすいようにペアで組むことです。」
担任は、学習リーダーに「アドバイス」をして授業を任せた。学習リーダーは、家に帰って予習や資料の作成、授業台本を作成してきた。教科リーダーとして徹底的に勉強をした。みんなの鏡になるようにした。自分のやることを分かりやすくするために、クラゲチャートや表を作りみんなに分かりやすいようにした。」と説明した。7教科のリーダーの一人「7リーダー」の活躍はすごい!
3 子供が校内研究(授業)を担う
私たち教師の校内研究は、教師だけで行うものではなく、子供たちが予習をして教科リーダーの基に学習を進めることに「舵を切る」時だと思う。教師の授業の腕前を見せるのではなく、子供たちの主体的な進行を支援することに変える時期だと思う。個別最適や協働的な学びの研究の前に、改めて「子供が進める主体的な授業」とは何かを考えて欲しい。このことが今後の教育課題になることは間違いない。
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