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執筆者の写真西留安雄

授業備品 NO.256(2024.6.17)「一斉授業から7通り考察型の協働的な学びへ~実習6割講義4割研修で使用~」

PDF版(クリックで表示されます。)


 全国各地で観る授業は、決まって「教師主導の進行と板書。班の代表の子が考えを出し合い分かる子と教師の全体考察だ。なぜこうしたことが起きるのだろう。すると、教師自身がこれまで考察方法を学ぶ機会がなかった、一斉学習での考察が当たり前だと思い込んでいたというお声をいただいた。改善をしよう。


〇一斉学習での考察の課題

 分かる子と教師の一斉学習で授業が進むため、全員活躍型の学びとはならない。一斉学習で分かる子が光る言葉を発表すると、「すばらしい授業」という思い込みが教師にある。課題は、分からない子をどうするかだ。


〇班の代表が発表する課題

 班の代表の子の発表形式は、分かる子が発表する場合が多い。班で使用したホワイトボードも発表する子が記入をしている。全員参加した足跡(見ているだけの子)がないため学習が分かりにくい子にとっては苦痛の時間。


〇挙手・指名・発表型の一斉学習の課題

 これまでの挙手・指名・発表形式が行われてきた背景を考えると一斉学習型の学びにいきつく。これも分かる子と教師だけの学びとなる。教師自身が挙手・指名・発表型の一斉学習を経験してきているのが背景にある。


〇7通り考察方法

 一斉学習型の学び方を減らし、全員活躍型の学びの考察としたい。進化型や未来型の学習スタンダード(備品255号にも記載しているが、再度、確認をしたい。)


①ゼミナール形式考察方法(備品95号)

ペア(ちょこっと相談)→個人→班での情報交換→中Gゼミナール考察→ワールドカフェ→中Gゼミナール考察→(全体考察もしくは中Gまとめと振り返り)


②班集合型考察方法(備品237号)

ペア(ちょこっと相談)→個人→班での情報交換と考察→ワールドカフェ→班集合型考察→(班まとめ振り返り)



③3色マーカー考察方法(備品101号)

ア(ちょこっと相談)→個人→班での情報交換→ワールドカフェ→班での考察→3色マーカー考察全体考察→まとめ 振り返り


3人班→個人→6人班考察→ワールドカフェ→6人班考察(備品227号)

3人グループでの班活動 一人学び+教え合い 挙手・指名を極力減らす 子供たちの作業を多くする 一部の子どもによる全体考察を減らす 班の代表者に班の意見をホワイトボードへ書かせない 全体考察を減らし「つまり」を主語にする。


⑤ワールドカフェ考察方法(備品46号)

班や個人→ワールドカフェ→班や個人全体考察→まとめ 振り返り


⑥ICT考察(個別・協働、備品206、250号)

ペア(ちょこっと相談)→個人ICT→ペアや班学習→協働的ICTの学びへ


⑦少ない一斉学習考察(備品198号)

*見通しと考察の場面で教師が出る、教師は黒板の前に立たない。


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