top of page

授業備品 NO.282(2025.7.31)「アウトップット学習」

  • 執筆者の写真: 西留安雄
    西留安雄
  • 7月31日
  • 読了時間: 3分

PDF版(クリックで表示されます。)


 授業を今日も見た。普通のことだが、なぜか感動しない。どうしてだろう。それは、授業自体がインプット授業になっているからだ。校種に関係なく、教師がよく話す。それは、教師の経験値からきていると思われる。昔からの教師がよくしゃべる授業形態からきているのだろう。このことに早く気付き、アウットプット学習を取り入れるようにして欲しい。


アウトップット・インプットとは何か

 まず、自分の授業がアウットプット型かインプット型かを見極めて欲しい。いつもしゃべりまくる授業をして子どもたちが受け身的に知識をインプットしていれば、そのこと自体が課題であることも気付かないだろう。まず、アウットプットとインプットの違いを考えて見よう。


アウトップット・インプットの違い

 アウットプットは辞典に、「出力」と書かれている。一方、インプットは、「入力」と記されている。数学の公式を覚える、英語の単語を覚える、日本史の年号と出来事を覚える等はインプット学習である。これまでの授業や予備校では、代表的な学び方である。

 学習スタンダードのアウットプットの学びは、仲間に話す、発表をする、説明する、一人で話す、課題を解いてみるなどの学び方だ。こうした学び方で身に付けた「記憶」は、アウットプットで定着する。私自身が学生生活の中でよく言われてきたことである。「声に出し覚える」「仲間に伝える」等の重要性は、今も昔も変わらない。

 では、アウトップット・インプットの比重は、どのぐらいがよいだろうか。深く考えたのではないが、以前は「7:3」位がよいと思っていた。だが、学習スタンダードのセルフ授業を学んだら、「9:1」の数値となった。

 出来るだけ、アウトップットをインプットより多くすることが学び方では重要である。


 授業でのインプットのコツ

 インプット型の授業を受けているとなぜか眠くなる。誰しも経験したことだ。教師は子どもたちに理解をさせるには、黒板にたくさん書きよく話すことだと考え授業を行ってきた。こうしたインプット型の授業は、子どもたちにじっと座らせることにもつながる。アクティブ・ラーニングで活動することが多くなったのもこうした授業の反省からきている。その上で、インプットをする時の重要なことがある。自校で実践してきたことである。

 教師が板書した文字を、そのまま映している。教師が話した言葉をそのままメモをしている。これでは、インプットにしかすぎない。


インプットのコツ

 学んだことを自分の言葉で書いてみる。

インプットしたことを自分の中に落とし込むことでアウトップットにつながる。

 

アウトップットの仕方

①ブツブツタイム ②ペア学習 ③班学習 ④付箋紙に考えを書く ⑤ホワイトボードで学ぶ ⑥ゼミナール形式の学び ⑦班集合型の学び ⑧トリプル学習 ⑨自分の言葉でまとめる ➉振り返り

 

 私たちは、これまで、とかくインプットの学習を重視していた。しかし、学習指導要領が変わり、主体的・対話的で深い学びをもとにアクティブな授業をすることに転換するようになった。全国学調でもよい結果が出ているが、まだそうではない学校もある。一つの学校の実践だが参考になることがある。

①授業の中でつまづくと出来るだけ早く解答を早く見て参考にする

②問題を早く解くためにスピードを上げる

③自らのミスの傾向を把握しておく

④定着のための徹底したアウトプット中心の学習を行う。

 以上何点かを提案をしたが、出来るところから始めるとよい。必ず、結果はついてくる。要は、授業が教師主導(インプット)が、子どもが主体的な授業(アウトプット)に変われるかどうかだ。このことを何度も何度も教師に指導をすることが期待する結果につながると思う。

最新記事

すべて表示

2件のコメント


但馬 秀
但馬 秀
8月13日

高知県にばっかり来てお暇なんですね。

いいね!

但馬 秀
但馬 秀
8月13日

よく自信を持ってネットにあげられますね。幸せですね。あんたのやり方、肯定している人の少なさに気づいてない幸せー。

いいね!

Copyright 2019 Nishidome Yasuo All Rights Reserved.

bottom of page