授業備品 NO.312(2026.7.7) 自力解決段階の見直し
- 西留安雄

- 3 日前
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1 菊池市(熊本県)の2年次の授業から
3人(相談してから)から入る一人学び(自力解決)に入る方法
がある。これまでの自力解決をまず行うという常識に疑問をもった
からだ。まず3人班になる。そこでは、困った顔をする子はいない。
心が解放されるからだろう。教職2年次の教師の授業を見たが、3
人班から入ることで子どもたちは安心感が漂っていた。

2 荒尾ベーシックの学び方の一つ
熊本県荒尾市では、自力解決を含めた3人学びを見通しに続いて行うことを「荒尾ベーシック」に記載している。これまでの、「見通し」を丁寧に行ったとしても、「自力解決」が難しい子が相当数いることから判断したようだ。「荒尾ベーシック」の学び方の一つである。
①3人→6人→全体考察(荒尾ベーシック)
キーワードを示す「見通し」を終えると3人学びが始まる。「相談して自力解決」の考え方からだ。一人学びから入らず3人学び。多くの学級で自力解決を見たが、3人学びから入った方が子どもたちの笑顔や歓声は多い。3人学びの後は、6人班へと続く。6人班では、出されてきた事実をキーワードと関連付けながら課題解決に迫る。その後、全体考察に入る。6人班学びの内容を比較分類する全体考察だ。その後、まとめと振り返りへ。
②理解が難しい子も学びに入れる
自力解決の段階に至っても、学びの内容が理解できない子がいる。その子たちにとって、「3人学び」は助かる時間となる。3人で、課題の解決方法や「解」を話し合うと、解き方の手順が理解でき、本当の自力解決の時間となる。こうした3人学びから入る学校は、まだまだ少ない。理解が難しい子にとって分かる時間となることを学校全体で理解していただきたい。
③理解が出来る子の成長
理解ができる子にとっては、3人学びでは、仲間に教える人となる。教師がたくさん話してきた説明を分かる子が代わって行うことになる。セルフラーニングでは、理解ができる子がヒント出しの役割があることを確認してきた。理解ができる子にとっても楽しい時間となる。ぜひ、大事にしたいことの一つだ。
3 自力解決(一人学び)の現状
①理解できなくても「自力解決」から入る授業常識
「見通し」を終えると、一斉に「自力解決」に向かうのが現状だ。学びの内容を理解できない子にとっては、苦痛の時間となる。教師の「自力解決が先に」が誤った常識からだろう。
②自力解決の限界
自力解決には、子どもたちにとって意欲をもたせる時間だろうか。中高の授業を見て感じたことだが、「一人学び」は、苦痛な時間にしか見えない。自力解決を行うにも子どもの「我慢」の限界があることを理解したいものだ。子ども達にとって「見通し」を経ても自力解決が難しいからだ。
③授業の指針の主語は「教師」であるという考え
今次の学習指導要領になっても「授業の主語=子ども」になっていないことを痛感してきた。それは、授業の指針の主語は「教師」であるという考え方からきていると思う。教師中心の授業観を変えないと、自力解決の在り方や時間設定も変わらない。主体的・対話的で深い学びの主語は「子ども」であることを認識したいものだ。
4 自力解決方法や段階を柔軟化
①自力解決場面の柔軟化
自力解決の場面は、最初でなくてもよい。振り返りの場面を自力解決に変えている学校もある。また、子どもたちにとって自力解決が静かな時間でなくてもよいと考えるからだ。学校は分からない事を仲間に教え教えられる場だ。それを考えると、自力解決の場の設定の柔軟化がより一層求められる。
②「見通し」を含めた自力解決
「見通し」と「自力解決」は分けなくてもよいと思う。3人学びから入ると、解決のための手順や方法が必然的に行われるからだ。いつも同じ手順や学習段階から入らなくてもよい。ただし、見通しのためのキーワード
(教科用語)は、必ず最初に確認することは重要だ。「見通し」を含めた自力解決方法があることに気付いていただきたい。




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