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授業備品 NO.291(2025.9.27) 教師「個」から全子ども教師が運営する校内研修

  • 執筆者の写真: 西留安雄
    西留安雄
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

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1 教師「個」に任せすぎる校内研修の課題

 校内研修の課題は、授業自体が教師の「個」の作業で済ませていることだ。これまで、教師が授業案を考え、分化会等で吟味し、授業に臨む。事後は、研究協議会。一人の教師が考えたことが、協議会まで評価をしていく。この当たり前の授業研究に複数の課題がある。改善の鍵は、学習指導案や研究協議会へ他学級や他学年の子どもが参加することであろう。教師も子どもも「全体」で最初から校内研修の運営を担うことが重要である。


 一教師「個」が創る学習指導案から、全子ども参加型の学習指導案へ

 一人の教師が創る学習指導案では、授業者の「癖」が出やすい。教師全体で事前に指導案を作成しても、最後は教師「個」に戻すため教師の指導方法の癖は直らない。そこで、子どもも教師が一緒になり、授業のスタートから評価まで行うことを再度、提案したい。このことについては、授業備品284(学び方授業評価シート)、285(子どもと教師が創る学習活動案)、287(自分の学習課題作り)、290(研究冊子は子どもと教師の合作)とあわせて紹介をしてきたので、こちらも参考にされるとよい。


3 全校の子どもが授業評価に参加する

 これまで、校内で授業があれば、当該学級の子どもも授業評価に参加することがあった。「子ども研究協議会」だ。だが、該当する子どもだけの参観や研究協議会であったため、十分な授業評価が出来なかった。これまでの慣習になっていたためであろう。そこで、全校の子ども参加型の授業評価会にすることがとよい。他学級の教師が授業後の研究協議会に参加すると同じ方法だ。

  一教師が行った授業後の授業反省会

→ 他学級(異学年も含む)の子どもも参加する授業反省会へ


(1)教師の授業評価(SWOT分析法)

・目指す子供像から気付いたことを付箋に記入

青:子どもの輝いている姿 赤:子どもの停滞している姿

・参観教師は、授業中に付箋紙に記入。協議会で使えるようにしておく

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(2)授業学級の子ども

・振り返りを記入(毎回変えていくが、学び方(スタンダード)について評価をする)


(3)参観する他学級・他学年の子ども

・授業見学中は、付箋紙に書きながら見学する

・授業後は、「教科係(全生徒が事前に担当する教科を決めておく)が見学した仲間に付箋紙貼りとグルーピングを指示する

「自分たちで明日からやれそうなこと」について確認する。

 青:自分たちより出来ているなと感じること

 赤:自分たちより出来ていないと感じること

・子どもの教科係がグルーピングした内容について話す

・〇〇教科用模造紙

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(4)教師のグループリーダー

 子どもに教科係の動きや資料から、気付いたことの話をする。


横須賀市N中学校冊子から

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